D・BOX工法とは |  |
D・BOXとは、現代版の「土のう」で地盤補強・振動低減対策・液状化対策他の複合効果を持つ地盤改良の製品です。
D・BOXは、透水性のある矩形の袋に定量の砕石を投入しランマー等で締め固めることで生じる袋の張力を利用して、袋内部の土粒子間に大きな摩擦力を発生させで様々な効果を発揮する現代の「土のう」です。この基本原理は松岡元名古屋工業大学名誉教授の考案した、土の区画拘束原理(摩擦性材料である土の強度を最も効果的に上げる方法として考案されたもので、その後の研究により振動低減効果や、局所圧密強化作用等も確認されている)に基づいたもので、D・BOXはこれらの原理が最大限発揮できるように開発された製品です。そしてD・BOXは、上記に示すような複数効果を1つの施工で確実に実現出来る工法なのです。また、特殊な重機は必要としないため場所を選ばず利用できます。
現在、環境破壊が大きな問題となっていますが、D・BOXは砕石や発生土(用途・土質によっては不可)等の自然素材を使用し、土質や水質に影響のあるセメント固化材は一切使用しないため、発癌物質の六価クロムを発生させることはありません。また強度発生後も完全な透水性を有しているため、土中環境(水道を塞ぐなどの)への影響も最小限になるという自然環境に配慮した製品でもあります。
用途・効果 |  |
振動対策 | 道路、鉄道、工場、工事現場、機械類などの環境振動(交通振動)や地震による振動低減効果 |
地盤補強 | 軟弱地盤、超軟弱地盤での建物建築や道路、駐車場などの建設に地盤補強(地盤改良)としての効果 |
液状化対策 | 特に砂質土で水位が高い場合に必要な液状化対策や、工事現場などでの液状化した地盤の安定 |
凍上防止 | 高い強度と柔軟性により下層路盤の厚さを薄くし道路や駐車場などの工事費と工期を削減 |
下層路盤 | 高い強度と柔軟性により下層路盤の厚さを薄くし道路や駐車場などの工事費と工期を削減 |
擁壁 | 形状特性や連結機能によって安価で高機能の擁壁を築造可能 |
D・BOX荷重分散イメージ
